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スマートフォンの普及などに伴い世界保健機関(WHO)は、ジュネーブの記者会見にて広報担当であるTarik Jasarevic氏から「Gaming Disorder(ゲームによる障害)」を6月に発表される国際疾病分類(ICD)第11版のリストに加える見通しだと発表しました。
「Gaming Disorder」に対する定義
現行での「Gaming Disorder」の定義は、「デジタルゲームやテレビゲームなどに対して自制が利かず、ゲームが他の関心事より優先してしまう、ということに特徴づけられるもの」であるとJasarevic氏は述べました。
他の症状としては、「悪影響が出ているにもかかわらずゲームをやり続け、それがエスカレートする」ことも含まれています。
この暫定ガイドラインによると、障害があると診断される前に少なくとも1年間ゲームに対し異常な固執を示さねばならず、これは「行動嗜癖」に分類されることになります。
本格的な研究に向けて
この障害は、拡大し続けるオンラインゲームの世界と、より密接に結びついている若年層に特に影響が大きいことが事例証拠により示唆されています。
しかしJasarevic氏は、この問題の範囲を推測するのは時期尚早だとした。「ゲーム障害は比較的新しい概念であり、集団レベルでの疫学的データはまだない」とコメントしました。
確固たるデータは欠けているものの、医療専門家らは問題があるという点には基本的に同意しており、次の適切なステップはゲーム障害をICDに正式に盛り込むことです。
「助けを求めている人々がいる」とJasarevic氏は付け加えました。「この障害が正式に認知されることが、この問題に全力で取り組むさらなる研究資源を促す役に立つだろう」と指摘しました。
ニュース元:the journal.ie
http://www.thejournal.ie/video-games-addiction-3783052-Jan2018/