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Sharp HealthCare社は、AppleのCareKitを使用して、モバイル端末向けのアプリ「Sharp Health Companion」を開発しました。手術前のケア、治療介入、そして術後のケアといった手術の過程を患者がうまく乗り越えられるように支援します。
患者満足度が高い結果に
予備試験の対象となったのは32人の白内障手術の患者で、年齢は25〜85歳、平均年齢は69歳でした。この予備試験にて90%の患者がそのアプリのおかげで手術後の指導がより理解できたと答え、97%の患者が、もしこのアプリが他の手術や医療処置でも利用できるなら使いたいとコメントしました。患者の服薬アドヒアランスは平均で78.2%に達しました。またSharp HealthCareの研究チームは、手術のキャンセル、術後の合併症の発生、そして再入院がそれぞれ0件だったと報告しています。
手術の前日、当日、後日を支援
手術前セクションは、キットのCare Cardを用いて、患者に対して手術前に必要なタスクの通知をしてくれます。例えば「目薬を差す」「血液希釈剤の使用を止める」「糖尿病治療薬の投与を調節する」「健康診断書を受け取る」など。
手術日になると、このアプリは手術処置と共に生じるストレスを、多少なりとも軽減する試みとして、「麻酔を使うので朝食はとらないこと」「快適な服装を選ぶこと」といった注意をしてくれます。さらに、患者に病院までの道をMap上で教えてくれます。
手術後になるとこのアプリは、「痛みがないか」の確認や、視力検査をするよう促してくれます。もし手術後にひどい痛みに苦しむようであれば、患者は自分の目の写真を治療チームに共有することができます。また、自分の臨床医と通信タブを通して通信することができ、自身の治療プランを変更したりすることができます。
医療チームと患者の声を活かす
Sharp Rees-Stealy医療グループのTommy Korn医師は声明の中で次のように語っています。「現場の最前線で活躍している医療チームのメンバーは、弊社の現状のプロセスを維持しようなどとは思っていません。弊社のアプリは、患者と、こうした医療チームのメンバーからのフィードバックを活かし、患者の立場に立って取り組んでいます」
ニュース元:mobihealthnews
http://www.mobihealthnews.com/content/apple-carekit-powers-sharp-healthcares-surgery-support-app-pilot