“サプリの効能に根拠なし”FTCが勧告

“サプリの効能に根拠なし”FTCが勧告

サプリメントに関する需要は年々増加しています。また、サプリメントの人気は日本やアメリカだけの話ではなく、国際的に高まっています。
そんな中、アメリカにおいて記憶力の改善の効能を謳ったサプリメントに関する騒動がありました。

サプリメントの効能に根拠が無いとFTCから勧告を受ける

「Prevagen」は記憶力を改善するという効能を謳い、CNNやFox Newsなどで積極的にCMを打っていました。
このサプリメントは、薬局はもちろん、オンラインショップでも簡単に購入できます。
しかし、その効能に根拠が無いとアメリカ連邦取引委員会(FTC)が勧告を行いました。

クラゲ由来のタンパク質を含む「Prevagen」は、年齢を重ねるに連れて失う脳のタンパク質を補充し、記憶を改善することが研究した結果示されたと主張していましたが、
FTCによると、その研究結果は正しいものではなく、プラセボ(有効成分の入っていない偽薬)よりも効果があることを示すことができていないとしています。

今回の問題点は

FTCによると、今回の問題点は、効能に根拠がない、という点以外にも、高齢者が持っている記憶に関する恐怖心を煽っているという点も問題視していました。
また、テレビCMでも、サプリメントの効能を謳った後、この内容はアメリカ食品医薬品局(FDA)の査定を受けていません、といった注意書きを細かい文字で記載するなど、マーケティング上の問題点も指摘されています。

ただし「Prevagen」の販売メーカーは、FTCの主張には根拠がなく、効能に間違いはないという反論もしています。

オンラインショップなどでサプリメントの市場が国際的になっている今、サプリメントの購入にも注意を払って、正しく利用することが求められています。
消費者の立場からも、できるだけ正しい判断ができるように情報提供がされることが望まれています。

ニュース元:GIZMODO

http://gizmodo.com/makers-of-prevagen-memory-pills-sued-by-government-over-1790981406

参考:GIZMODO

http://gizmodo.com/9-consumer-complaints-about-prevagen-the-bullshit-memo-1794288389