仮想現実(VR)や拡張現実(AR)といった新興テクノロジーへの投資に、医療機関はどのくらい本気で取り組んでいるのでしょうか?
ネブラスカ大学メディカルセンターは、1億1,900万ドルを投じて、患者のケアの質と安全性を高める目的で、医療訓練のシミュレーションを提供することに注力した「Davis Global Center」を開設しました。
バリエーション豊富な疑似体験による学習を実現
このDavis Global Centerは、民間と公共の両方の資金源によって設立され(アメリカ合衆国保健福祉省を含む)、192,000 平方フィートの広さを持ち、継続的な学習を可能とする、プロフェッショナルな体験学習センター「iEXCEL」を収容することになっています。
ここで看護師や医師が最新のARとVRデバイスでトレーニングできるように計画されています。
ヘッドマウントディスプレイの没入感を共有可能に
主要設備には、130席のホログラフィックシアター、感染症トレーニングのための検疫シミュレーションセンター、ヘッドマウントディスプレイの内容を、外部でVR体験できる280度のカーブスクリーンでは、サラウンドにより体験効果を高めることを可能にしています。
実地研修の向上と、アクティブラーニングの推奨を目的としたホログラフィック・シミュレーションの導入も計画されている手術訓練ソフトである外科用シミュレータや、その他のヘッドマウントディスプレイの利用が可能になることが期待されています。
医療機関におけるVR、ARの発展
VR技術やAR技術の発展に大きな期待をかけているのはネブラスカ大学メディカルセンターだけではありませんが、現時点の医療業界において、VR技術とAR技術の更なる発展に大きく投資している機関のひとつであることは間違いないと言えます。
すでにクリーブランドクリニック、スタンフォード、そして各病院がこれら最新のデバイスを実際の患者への適用と医療教育の現場に取り入れていますが、今後もこの分野が発展していくことは明確です。
ニュース元:iMedicalApps