※画像はイメージです。
現在、動脈硬化の測定には、MRIやトノメトリー法が用いられています。MRIが高額であることは有名ですが、トノメトリー法の測定に必要な機器の購入にも18,000ドルはかかってしまいます。
今回、南カリフォルニア大学の研究者が開発した測定方法(脈波速度を測定するアルゴリズム)は、スマートフォンのアプリを利用するだけなので、安価であることはもちろん、非侵襲的でもあることが大きな利点になります。
開発されたアルゴリズムによる精度
今回の研究では、“Intrinsic Frequency algorithm” (固有周波数アルゴリズム)により機械学習された知識に基づいた手法を採用しています。
そこで、米国マサチューセッツ州のフラミンガムで1948年から行われている虚血性心疾患の追跡疫学調査研究から、5,012例のデータセットを用い、正確性の検証を行いました。
結果、平均二乗誤差平方根(RMSE)により、参照モデルと比較して1.12m/secの脈波速度を測定できることが分かりました。これは、検査結果が高い信頼性を持つことを示しています。
今後の方向性は
今回の研究を主導した南カリフォルニア大学のNiema Pahlevan助教授は、この結果の正確性に満足しつつも、純粋なAIだけで検査を機能することはできないだろうと話します。
なぜなら、相関が高いときは、病気の患者のすべてを逃してしまう可能性があるからです。
まずは人との共存という観点で、よりよいスクリーニング環境を構築することから進められていくでしょう。
ニュース元:mobihealthnews
http://www.mobihealthnews.com/content/algorithm-highlights-cardiovascular-disease-using-smartphones-camera