ミーカンパニー株式会社が提供する医療業界のオープンデータを集約した「SCUELデータベース」から、毎回異なるテーマでレポートを作成。ダウンロード資料として、みなさまにお届けします。
今回は、診療報酬改定の議論にあがっているオンライン診療*と、小児かかりつけ診療**の地域の充実度について調査しました。
記事最下部のフォーム よりホワイトペーパーをダウンロードいただけます。
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今回は、診療報酬改定の議論にあがっているオンライン診療*と、小児かかりつけ診療**の地域の充実度について調査しました。
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■調査結果
オンライン診療に対応する医療機関数は2020年から急増し、現在も毎月数十件単位で全国に増え続けており、当社最新データによると改定前と比較して5.5倍となっていました。(2020年3月時点1,293件、2021年10月時点7,265件)
2018年4月から診療報酬で評価されるようになったオンライン診療。コロナ禍での時限的・特例的な扱いは当面継続される見通しですが(2021年12月10日時点)、その終了後もオンライン診療の指針の見直しにより、引き続き初診から実施できるよう議論が進んでいます。
実際にインターネットで医療機関を探すと、身近にもオンライン診療に対応している施設が増えてきました。
■調査結果
小児かかりつけ医として尽力する医療機関が、どれくらいオンライン診療体制を持っているかを調査したところ、該当医療機関は
全国で355件
(2021年10月時点)。
オンライン診療の指針ではかかりつけ医を「日頃の対面診療で患者と直接の関係を既に持っている医師のこと」としていますが、コロナ禍でこのかかりつけ医というキーワードをよく目にしたことだと思います。そこで本調査では、コロナ禍で注目を集めたキーワード「オンライン診療」と「かかりつけ医」、とりわけオンライン診療の利用割合が高いと言われている「小児かかりつけ医」に着目しました。
数字では二次医療圏に一件程度あるはずですが、地図でみるとこれらの医療機関は都市部に集中していました。
非対面で安心して受診できる環境を提供するオンライン診療への注目は、オミクロン株の広がりでさらに高まることが予想されますが、都市部だけでなく地方においても感染不安や外来通院の負担を抱える患者はたくさんいるはずです。
厚労省の資料によると、コロナ禍で実際にオンライン診療を受けた患者2,438名のうち実に42%は10歳未満。疾患別では14際未満で発熱・上気道炎・気管支炎が過半数を占めていました(図1)。
慢性疾患により外来通院が必要な子どもを抱える親にとって、通院負担や感染不安を大きく軽減させる選択が、オンライン診療なのかもしれません。
*オンライン診療料とは
オンライン診療料とは、継続的に対面診療を行っている患者に対し、電話や情報通信機器を用いて診療を行うことができるものです(当社では医療機関から厚生局への当該施設基準の届出を収集)。
**小児かかりつけ診療料とは
小児かかりつけ診療料とは、かかりつけ医として患者の同意を得た上で、緊急時や専門外の場合を除いて継続的かつ全人的な医療を行うことについて評価したものです。対象となる患者は、当該保険医療機関を4回以上受診(予防接種の実施等を目的とした保険外のものを含む。)した未就学児(6歳以上の患者にあっては、6歳未満から小児かかりつけ診療料を算定しているものに限る。)。6歳未満からの算定により6歳以上になっても算定できるため、長期にわたり患者との関わりを持つことができます。(当社では医療機関から厚生局への当該施設基準の届出を収集)
・二次医療圏ごとのオンライン診療料届出医療機関数
・二次医療圏ごとの小児かかりつけ診療料届出医療機関数
調査期間:2021年10月時点
調査対象:オンライン診療料、小児かかりつけ診療料の届出医療機関
調査方法:各地方厚生局 47都道府県へ開示請求
以下フォームに必要事項をご記入の上送信いただきますと、ホワイトペーパー 【SCUEL DATA REPORT vol.17 診療報酬改定の行方 <オンライン診療編> 】をダウンロードいただけます。
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SCUEL:
https://scuel.me/
SCUEL DATA:
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