アメリカでは遠隔医療の利用者が年々増えています。それは明確に数字にも表れており、2015年の利用者数は約1,500万人と、2013年と比べて50%も上昇しています。そこにはどんな理由があるのでしょうか。
MedCityNews では、その理由として以下の5つを挙げています。
1. 法律面の整備
現在、29の州とコロンビア特別区で、医療保険において遠隔医療とその適用範囲に関する法律が可決されており、2016年にはさらに8つの法律が提案される予定となっています。法律面の整備が進んでいる点は大きな影響といえます。
2. 高齢者の増加
高齢者は年々増えており、その中でも慢性疾患をもつ高齢者にとって、より良い環境で慢性疾患への対応ができる遠隔医療がとても利用しやすいサービスのようです。
3. 遠隔医療サービスの雇用者の増加
35%が遠隔医療サービスでの雇用となっており、雇用者も増加傾向にあります。
4. 技術の進歩
遠隔医療業界全体の技術レベルが向上しており、遠隔医療アプリケーションは2013年から800万人以上会員を増加させているようです。
5. メディケイドの適用
メディケイドとは、民間の医療保険に加入できない低所得者・身体障害者に対して用意された公的医療制度です。そのメディケイドが適用範囲を広げて、州全体をカバーするように変更されてきています。
今後も利用者が増えると予想されているアメリカの遠隔医療。サービスの向上とともに利用環境の改善も着々と進められているようで、今後の動きも気になるところです。
出典元
http://medcitynews.com/2016/05/top-5-telemedicine-trends/