全世界的に利用が進んでいる遠隔医療ですが、
アメリカの、特にメンタルヘルス分野では、遠隔医療を利用することで
医師の勤務環境を改善し、患者にとっても受けるサービスの質の向上に大きく寄与しています。
アメリカのメンタルヘルス分野での遠隔医療の状況
メンタルヘルス分野での遠隔治療の歴史は古く、では、1958年に初めてネブラスカ大学で用いられました。
近年は、特に遠隔医療に用いる機器の性能が向上し、初期投資が少なくて済むこと、また患者側にも利用する環境が整ってきたこと、などといった理由により10年ほど前から爆発的に提供数が増加しました。
遠隔医療を用いるメリット
遠隔医療を用いることで、医師は診察に必要な移動時間から開放されます。
より少ない時間でより多くの患者を診ることができるようになり、
効率性の向上、ひいてはサービスの質の向上にもつながりました。
また、患者側にとっても、プライバシーが守られやすい状況で診察を受けることができるようになり、
メンタルヘルスに関する診察を受けやすくなるという大きなメリットもあります。
メンタルヘルス×遠隔医療の今後
アメリカでは、精神科医は慢性的に数が足りない分野で、
しかも新たななり手が少ないという問題が歴史的にあります。
その問題も遠隔医療が医師の時間の効率活用を推進していることで解消しています。
また現在では、49の州でメンタルヘルス分野の遠隔医療はメディケイドが適用になっています。(2016年9月時点)
患者にとっても利用しやすくメリットも多いメンタルヘルス分野の遠隔医療は、今後も発展していくことは確実だと思われます。
ニュース元:MedCity News
http://medcitynews.com/2016/08/telepsychiatry-growing-frontier-mental-health/