【DL資料有】製薬企業のメルマガ/チャットボット/WEBディテーリングの導入状況を調査【2021年4月版】

MRによる医師との面談減少やデジタル化が進む世の中の動きを受け、製薬業界でもデジタルマーケティングが重要となってきています。各製薬企業はどのデジタルチャネル用いて情報提供を実施しているのか。今回はMedinewが毎月配信している「オウンドメディア定期レポート」の企業の中から10社を対象に、メルマガ/チャットボット/WEBディテーリングの導入状況を調査しました。

今回調査対象とした製薬企業10社

調査対象とした製薬企業10社

メールマガジンを配信している製薬企業一覧

今回調べた製薬企業10社のうち、8社がメルマガ配信を実施している、という結果でした。会員登録に他サイトの会員パスを導入している2社は、メルマガ配信の有無が不明でした。配信内容は、各製薬企業の自社製品情報やWEB講演会案内がほとんどのようです。

メルマガの配信登録方法については、多くの企業が各製薬企業会員サイトの会員登録時に配信希望の有無を選択するシステムをとっていました。

製薬企業10社のメールマガジン有無一覧
※ −:調査不可(不明)
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各製薬企業のチャットボット導入状況と活用シーンは?

医師が知りたい情報をいかに素早く提供できるか。
直接面談でMRが担ってきたその部分をオウンドメディアで担うのが、チャットボットです。製薬企業10社のチャットボット導入状況を調べたところ、10社中8社がすでに導入済みで、会員登録なしに利用可能としている製薬企業がほとんどでした。

定型メニューから選択するチャットボットが主流であり、自由入力を採用しているものでは、製品名を指定したのち文章や単語入力により回答ページへの誘導を行っています。一般的なサイトと違い、有害事象入力のリスクや遵守しなければならない製薬業界のルール、医療専門用語など課題が多く、各社「簡単な検索に活用できるチャットボット」という位置づけとも考えられます。

製品情報検索においても、製品を限定している製薬企業が複数あり、主力製品や問い合わせの多い製品からチャットボットに着手しているようです。愛らしいキャラクターや名称を設定している製薬企業もあり、親しみやすい工夫が見られました。

製薬企業10社のオウンドメディア内チャットボット導入状況一覧
※ −:調査不可(不明)

WEBディテーリングの導入状況は?

昨年からの新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行拡大により、各製薬企業では担当MRによるリモート面談の活用がみられます。しかし、面談予約を得るための連絡や医師との関係構築の難しさもあり、現場MRの努力だけではなく、本社主導でのWEBディテーリングの活用が今後さらに注目されてくるでしょう。今回調査した10社の製薬企業では、8社がすでにWEBディテーリングを導入していました

利用のためには会員登録を必要としている企業が多く、専用サイトから事前予約を取得するシステムが主流です。オウンドメディアからWEBディテーリングへ繋がるシステムの場合、専任のMRやMSL(Medical Science Liaison)との面談を可能としています。現時点では一部の製品のみの対応としている製薬企業もありますが、今後拡大していくと予想されます。

また、エムスリー株式会社(以下、エムスリー)が提供する「my MR君」や、ワークスモバイルジャパン株式会社が提供するビジネス版LINE「LINE WORKS」を導入し、医師と担当MRが直接オンラインでやり取りできる体制を持つ企業も見られました。

製薬企業の導入事例

断トツの会員数!エムスリーと共同で「T-MR君」を開発/武田薬品工業(株)

エムスリーは、2021年4月に国内の医師会員数が3万人を突破した、と発表。エムスリーのポータルサイトm3.comは、国内の医師の9割以上をカバーするサイトです。そのエムスリーと武田薬品工業は共同で、既存の「my MR君」をベースに「T-MR君」を開発・導入する、と発表しました(2020年8月)※1。

「T-MR君」では直接面談と同様にオンライン上で、医師個々に合わせた双方向の情報提供が可能となります。また武田薬品工業はMR220人を「デジタルリード」として配置し、「ITパスポート」の資格取得を推進 ※2。本社主導のDX推進を行う製薬企業が多い中、現場MRが参加するデジタル化を推進し、リアルとデジタルがベストミックスした情報提供を追求しています。

「LINE WORKS」を全MRに導入/中外製薬(株)、ノバルティスファーマ(株)

2020年9月、中外製薬はビジネス版LINE「LINE WORKS」の導入を発表しました。同社MRなど約2,400人の社員が、デジタル上で医療関係者と双方向にやり取りが可能となりました。新しいデジタルツールを導入する際には、社員への教育や医師への説明が必要となりますが、広く使用されているLINEは双方にとって簡便性に富んだツールです。医師はプライベートのLINEアカウントからの利用以外に、「LINE WORKS」無料版も利用可能で、仕事とプライベートの切り分けも選択できます ※3。

同様に、ノバルティスファーマも2021年2月より「LINE WORKS」を導入しました ※4。「LINE WORKS」では通常版のLINEと同様に、既読機能やスタンプ送信も可能です。日常的に使い慣れたツールをビジネスシーンでも活用することで、使いやすさと親しみやすさを兼ね備えたコミュニケーションツールとして期待されます。

タッチポイントを増やすには複数デジタルチャネルの活用が必須

医療業界全体では以前より、オウンドメディアやメルマガだけでなくチャットボットやWEBディテーリングなど、デジタルチャネルの幅を広げた情報発信が行われてきました。その動きは、2020年からのコロナ禍により加速していることは間違いありません。これまで主流であったMRによる医師への面談が減少しているいま、多様なデジタルチャネルを駆使し、医師とのタッチポイントを増やす動きが重要となっています。どれだけ裾野を広げられるかが今後の課題となりそうです。

【参考】
※1 https://corporate.m3.com/press_release/2020/20200831_001633.html
※2 https://www.mixonline.jp/tabid55.html?artid=70122
※3 https://www.chugai-pharm.co.jp/news/detail/20200901150000_1020.html
※4 https://www.novartis.co.jp/news/media-releases/prkk20210128


今回調査した10社の詳細をまとめた情報は、ダウンロード資料よりご確認いただけます。下記フォームに必要事項をご記入の上、お申込みください。資料ダウンロード用URLをお送りいたします。

ダウンロード資料「製薬企業デジタルツール導入状況一覧​​/2021年4月版」
・メルマガ配信(実施の有無/内容)
・チャットボット(実施の有無/名称/会員登録/利用方法/概要・導入範囲)
・WEBディテーリング(実施の有無/名称/会員登録/利用方法/概要・導入範囲)

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