株式会社医薬情報ネットが提供する「学会情報データベース」を使用して、直近3年間の肺癌学会学術集会の演題に登場した肺癌治療薬を調べてみました。
対象学会、対象薬剤、ならびに多く取り上げられた薬剤ベスト10を以下に示します。
[方法]
2017~19年に開催され「学会情報データベース」に登録された肺癌関連学会の全演題を抽出し、演題名に以下の対象薬剤が含まれている数を算出しました。
[対象学会]
第58~60回(2017~2019年) 日本肺癌学会学術集会
[対象薬剤]
白金製剤 |
カルボプラチン、シスプラチン、ネダプラチン |
代謝拮抗薬 |
ゲムシタビン、テガフール・ウラシル、TS-1、ペメトレキセド |
抗癌性抗生物質 |
アムルビシン |
微小管阻害薬 |
ドセタキセル、パクリタキセル、nab-パクリタキセル、ビノレルビン |
トポイソメラーゼ阻害薬 |
イリノテカン、エトポシド、ノギテカン |
G-CSF製剤 |
ペグフィルグラスチム |
分子標的薬 |
アテゾリズマブ、アファチニブ、アレクチニブ、エルロチニブ、オシメルチニブ、クリゾチニブ、ゲフィチニブ、セリチニブ、ダコミチニブ、ダブラフェニブ、トラメチニブ、ニボルマブ、ベバシズマブ、ペムブロリズマブ、ラムシルマブ、ロルラチニブ |
[結果:2017-2019年の肺癌学会演題で取り上げられた肺癌治療薬ベスト10]
順位 |
薬剤 |
演題数 |
カテゴリー |
主な演題テーマ |
1 |
ニボルマブ |
168 |
分子標的薬 |
使用成績 |
2 |
ペムブロリズマブ |
129 |
分子標的薬 |
使用成績 |
3 |
オシメルチニブ |
87 |
分子標的薬 |
使用成績 |
4 |
ペメトレキセド |
55 |
代謝拮抗薬 |
併用療法 |
5 |
アファチニブ |
51 |
分子標的薬 |
使用成績、獲得耐性 |
カルボプラチン |
51 |
白金製剤 |
併用療法 |
|
7 |
ドセタキセル |
42 |
微小管阻害薬 |
併用療法 |
8 |
ラムシルマブ |
40 |
分子標的薬 |
併用療法 |
9 |
ベバシズマブ |
36 |
分子標的薬 |
併用療法 |
10 |
nab-パクリタキセル |
33 |
微小管阻害薬 |
併用療法 |
抽出対象演題数は6205演題でした。演題ベスト3は、ニボルマブ、ペムブロリズマブ、オシメルチニブで、上位2位は抗PD-1抗体薬が占めていました。
なお、薬剤の抽出は一般名(和文・欧文)および一般的に使用される略名で行い、製品名は抽出対象としていません。
「学会情報データベース」
の詳細については、以下のダウンロードフォームから入手できる
「医薬品マーケティングにおける学会情報データベースの活用ガイドブック」
をご覧ください。
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- 目次 -
1.データは石油ではない?!
2.学会情報データベースについて
①オウンドメディアコンテンツでの活用
②MRディテーリング効率化での活用
③Dr. ターゲティングでの活用
④学会情報データベースと処方意向
3.終わりに
【ダウンロードフォーム 】