オウンドメディアやメールマガジンなどのコンテンツを考える際に、意外に忘れがちなのが季節に応じたマーケティング施策、すなわち「シーズナリティ」です。シーズナリティを活用すれば、年間を通してさまざまな角度から顧客に対してアプローチの機会を創出することができます。この記事では、医薬品マーケティングに役立つ季節のイベントなどの活用方法をご紹介します。コンテンツの企画立案にお役立てください。今回は、シーズナリティに使えそうな「●●の日」一覧表のダウンロード資料もご用意しています。
季節に応じたマーケティング「シーズナリティ」を活用しよう
ウェブコンテンツやメールマガジンなど、見てもらうためのコンテンツ作りで苦慮されている方も多いのではないでしょうか。コンテンツを考える際の切り口のひとつに「シーズナリティ」があります。シーズナリティとは、季節に応じてマーケティング施策や商品を変えることです。
B to Cセールスプロモーションにおいては「母の日」や「敬老の日」など季節に応じた記念日をフックとしたキャンペーンが組まれるケースが多々見られますが、医療や医薬品に関係する「●●の日」も数多く存在します。糖尿病(世界糖尿病デー)や乳がん(ピンクリボン)などのキャンペーンは毎年活発に行われていますが、それ以外の疾患でも「シーズナリティ」を活用しない手はないのではないでしょうか。
しかし、これらの予定に合わせてキャンペーンを行うためには、その当日のかなり前から準備を進めておかねばなりません。「●●の日」当日に合わせてメールマガジンを配信したり、講演会を開催したり、啓発イベントを行うといったシーズナリティマーケティングを実施するには、予定を事前に把握した上で、長期計画を組み立てておく必要があります。
そこで本記事では、医薬品マーケティングに親和性の高い「季節のイベント」や「●●の日」とその活用例を挙げてみました。これらをコンテンツ作りの参考にし、今からプランニングに組み入れてみてはいかがでしょうか。
医薬品マーケティングに使える「●●の日」と施策例
「季節のイベント」や「●●の日」をフックにどのような施策が考えられるか、具体例を挙げながら考えてみたいと思います。
●認知症予防の日(6月14日)
日本認知症予防学会が制定。アルツハイマー博士の生誕日である6月14日を「認知症予防の日」とし、広く社会に認知症予防の取り組みや必要性を啓発。
例えばこのような施策
自社の一般向け認知症サイトやサイト内で提供している啓発資料を、医師に紹介するメルマガを配信。診察の際に医師から患者さん(ご家族)への情報提供という形で活用していただく。
●栄養の日(8月4日)
日本栄養士会が制定。8月4日を「えい(8)よう(4)」と読む語呂合わせから。栄養を学び、体感することをコンセプトに、食生活を考える日とすることが目的。
例えばこのような施策
自社の対象疾患での食事療法に関する特別サイトを制作。医師に「患者さんに気軽に継続できる食事療法を提案しませんか?」とアプローチしてコンテンツへ誘導。
●スポーツの秋(秋)
秋はスポーツに適した季節から、健康関連イベントも多数開催される。
例えば、このような施策
ロコモ関連のお役立ちツールをサイトに設置。「シニアの患者さんにロコモ予防を呼びかけましょう!」としてコンテンツへ誘導。『ロコモ予防の日』(6月5日:ロコモティブ・シンドローム予防推進委員会が制定)でも同様の施策を実施可能。
このように、「季節のイベント」や「●●の日」は、疾患と直接関係の深いものから少し距離のありそうなものまで、アイデア次第でマーケティングやキャンペーンに活かすことができるのです。
他にもこんな「●●の日」があります
例えば他にも、以下のような「●●の日」があることをご存知でしょうか。年間を通して考えるといつでも何かしらのキャンペーンが実施できそうです。
●肺がん撲滅デー(11月17日)
米国では毎年11月の第3週が「たばこ警告週間」となっていることから、2000年に東京で開催された「国際肺癌学会」にて制定。年に1回肺がんを減らすためになにができるのかを考える日。
●世界結核デー(3月24日)
ロベルト・コッホ博士が結核菌の発見を学会に発表した日。世界各地で結核の啓発活動が行われる。
●ハートケアの日(11月23日)
心臓(ハート)への関心を高めるための日。「勤労感謝の日」と同日で、勤労の基本となる身体の核である心臓に関心を持ってもらうために制定。
●いい医療の日(11月1日)
日本医師会の創立記念日。より良い医療のあり方について国民と医師とが共に考えることで、更なる国民医療の向上に寄与していく日にしたい、という思いを込めている。
計画的にコンテンツを作るには、予めカレンダーを作っておくのがオススメ
以上、「季節のイベント」や「●●の日」の活用例をご紹介しましたが、これらをマーケティングに活かすためには前述した通り、早めにコンテンツ作りを始めることが必要です。そのためにオススメなのが、年間カレンダーを作って施策を打つタイミングを決めてしまうことです。
今回はシーズナリティに役立ちそうな「●●の日」をMedinew編集部の独断と偏見で選定した一覧表をダウンロードできるようにしました。自社製品に関連する「季節のイベント」「●●の日」などを一度ピックアップして、計画を立ててみてはいかがでしょうか。
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