患者向けの疾患啓発は、製薬マーケティングの担当者にとって重要な取り組み事項の一つです。しかし、医師へのアプローチに重点を置くあまり、なかなか取り組めなかったり、取り組んだとしても画一的な内容になってしまうことも多いのではないでしょうか。患者の「行動変容」 を促すには何が必要なのか。15年以上にわたって健康診断・検診の受診促進や生活習慣病の治療率向上で成果を上げ続け、製薬企業とも協業してきた株式会社キャンサースキャン 代表取締役社長の福吉潤氏にお聞きします。
製薬業界の市場環境が急速に変化する中、データを駆使したマーケティングの重要性が高まっています。ファイザーは、市場データだけでなく論文や学会発表に基づく医師個人データを活用。従来よりも早期に、ターゲットとなる医師の特定を可能とし、販売承認後の速やかな製品の展開につなげています。そのプロセスやデータ活用の鍵となるポイントについて、ファイザー株式会社グローバルブランド/感染症マーケティング部の安ヵ川純氏に話を聞きました。
2022年4月から不妊治療が保険適用になりました。不妊に悩む方々には経済的負担の軽減が見込まれ、国の少子化対策の一助になると期待されています。保険診療の仕組みが変われば、患者の流れはもちろん、医療サービスの流れも大きく変化します。当然、医薬品の開発や供給を担う製薬企業にも相応な影響が生じます。「自社の医薬品が使われるタイミングはどうなるか?」「需要は見込みの範囲内で推移しているか?」「新たなニーズが見えてきていないか?」など、製薬関係者の問いは尽きないでしょう。そこで、保険診療の実態把握と言えば診療報酬明細書(いわゆるレセプト)が武器になります。これまでトリートメントフローの多くが保険外診療で把握しづらかった不妊治療領域であればなおさら。レセプトを用いて仮説の検証や新たな示唆出しが可能となる重要な局面と言えます。本記事では、レセプトから見える保険適用後の不妊治療の実態について、具体的な事例や可能性をご紹介いたします。
2024年4月下旬に開催された「ファーマIT&デジタルヘルス エキスポ2024」。アキュリスファーマ株式会社 メディカル本部の西馬氏と熊谷氏が登壇した本講演では、新規領域参入時のKOLターゲティングにおけるデータ活用の取り組みについて、同社の当時の課題や成果を交えながら紹介がありました。株式会社医療情報ネット 芳賀が紹介した製薬企業におけるデジタル&データ活用実態調査の結果もふまえ、講演内容をお伝えします。
「データサイエンスとデータエンジニアリングの融合による新たな価値創造」をテーマとするオンラインイベント「SHIONOGI DATA SCIENCE FES 2024」が2024年2月末に開催されました。効率的な営業活動をシミュレーションにより探索し意思決定に役立てた塩野義製薬株式会社の取り組みを紹介した、同社DX推進本部 データサイエンス部 副島氏の講演「売上シミュレーションによる営業戦略の策定支援」の内容をレポートします。
2023年10月18日に開催された「ファーマIT&デジタルヘルス カンファレンス 2023」。スペシャリティ領域における客観的な医師データを活用したターゲティング精度向上への取り組みについて、ユーシービージャパンの小川雅宏氏、久米滋生氏に2つの事例を共有いただきました。医薬情報ネット 芳賀瑞枝が紹介した製薬業界のデータ活用の現状と課題に関する調査結果もふまえ、講演内容をまとめます。
2023年9月末に開催したMedinew Digital Marketing Day(MDMD)2023 Autumn。小野薬品工業株式会社 香川勇介氏、アムジェン株式会社 田中友理氏、株式会社JMDC 小沢晴久氏の3名をゲストに迎え、株式会社医薬情報ネットの笹木がモデレーターを務めたパネルディスカッションでは、データを取り扱う際に感じている課題やターゲティングの考え方、製薬企業が目指すべきゴールなどについて、リアルな本音を伺いました。
2023年9月末に開催されたMedinew Digital Marketing Day(MDMD)2023 Autumn。セッション「データドリブンマーケティングを実現するための情報連携」では、旭化成ファーマ株式会社の竹見幸子氏を演者に迎え、株式会社医薬情報ネットの芳賀瑞枝がモデレーターを務め講演を行いました。社内外のデータを本社・MRに共有する仕組みや、データに基づいたPDCAサイクルの実行など、講演で語られた旭化成ファーマのデータドリブンマーケティングの取り組みについてお伝えします。
2023年9月に開催された“Medinew Digital Marketing Day(MDMD)2023 Autumn”。製薬マーケティングのかなめでありながら、変化が早く更新負担の大きい医師の所属情報データのメンテナンスについて、ミーカンパニー株式会社の小関未来氏から効率化と精度アップの提案が示されました。昨今の医師データの課題と活用について語られた本セッションをご紹介します。