WEBサイト構築・運営時に行うべきSEO対策のひとつとして、適切なキーワードをサイト内に散りばめることが挙げられます。もちろん、患者向けサイトも例外ではありません。ターゲットとなる患者さんがどんなキーワードで検索しているのかを知るためには、Googleのサービスのひとつである「キーワードプランナー」を使うのがおすすめです。
本記事ではキーワードプランナーの基本的な使い方と、キーワード選出方法を紹介します。
Google キーワードプランナーとは?
患者向けサイトのSEO対策としてサイトで使用すべき適切なキーワードを知りたい…そんな時に活躍するのが、Google広告のサービスのひとつ「キーワードプランナー」です。誰でも無料で登録でき、Googleで検索されているキーワードのボリュームや、関連キーワードを知ることができます。
キーワードプランナーの使い方
キーワードプランナーでできることは、大きく2つあります。
①新しいキーワードを見つける:
キーワードと関連する別キーワードを見つける
②検索のボリュームと予測のデータを確認する:
設定したキーワードで広告を打った場合、どのくらいの効果が得られるかを予測する
では、具体的にどのように適切なキーワードを探すことができるのか、自社の患者向けサイトが「骨粗鬆症の啓発サイト」であると仮定し、適切なキーワードを実際に探してみましょう。
自社の患者向けサイトに適したキーワードを見つける
今回は、左側の「新しいキーワードを見つける」を使用し、キーワードを選定していきます。
「新しいキーワードを見つける」を選択し、検索窓に任意のキーワードを入力します。ここでは 「骨粗鬆症」 と入れています。
結果を表示すると、下記のような画面が表示されます。
「骨粗鬆症」に関連するキーワードが一覧で並んでいます。関連キーワードはデフォルトで関連性の高い順に一覧化され表示されます。
「月間平均検索ボリューム」順に並び替えると、「骨粗鬆症」の関連検索キーワードとしては
「骨粗鬆症 食べ物」「骨粗鬆症 とは」「いつの間に か 骨折」
が多く検索されていることが分かります。つまり、これらのキーワードを盛り込んだコンテンツや自社サイトを構築し、検索上位に自社サイトが上がってくるようになれば、骨粗鬆症の情報を探している多数の患者さんを自社サイトへ流入させられるようになる、ということです。
このページでは、指定したキーワードに関連するキーワードのほか、キーワードそれぞれの検索ボリューム、競合性などを知ることができます。
・月間平均検索ボリューム
ひと月あたり、Google上でどのくらいそのキーワードが検索されているかを表示します。1 00〜1000以下が「スモールキーワード」、1000〜1万以上が「ミドルキーワード」、1万〜10万以上が「ビッグキーワード」 とされています。あくまでGoogle上のみでの検索ボリュームのため、Yahoo!などほかの検索エンジンでの検索結果を含めると、検索エンジン全体での合計はキーワードプランナーで表示されているボリュームよりも1.5倍ほどあると考えてよいでしょう。
・競合性
そのキーワードを設定して広告を出稿している競合の多さを示しています。「高」だと競合が多く、「低」だと競合が少ないといえます。
競合が多ければ多いほど、そのキーワード自体がターゲットからもライバルからも人気のキーワードであると分かると同時に、コンバージョン(CV)が見込めるキーワードであり、その分広告出費が高くなるといえます。
キーワードプランナーで表示されたこの結果を、自社の患者向けサイトでどのようなキーワードを設定するかを決めるヒントとしてください。検索ボリュームはある程度多いものの、競合が少ないブルーオーシャンのキーワードを設定すると、他サイトとの差別化が図りやすくなります。
適切なキーワード設定で患者のニーズを満たすサイト構築を
適切なキーワード設定をすることで、自社サイトのターゲットを検索流入から獲得できます。キーワード設定は、ターゲットである患者のニーズを把握する上で欠かせない作業です。
今回は「骨粗鬆症」というビッグキーワードを例に挙げて紹介しましたが、同じ骨粗鬆症でも自社の患者向けサイトがターゲットとする患者の年齢などが決まっていれば、「骨粗鬆症 50代」といったように複合キーワードを設定し、ボリュームを調べることもできます。
キーワードを適切に設定し、ターゲットの求めている情報が十分に掲載されている有益なサイト構築を目指しましょう。