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【現場の声を聞く】アプリを使ったオンライン診療の対応状況 オンライン診療「ポケットドクター」の事例

新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大により、医療現場では「密」な状況を生み出さないような対策を行い、試行錯誤を続けています。その中の取り組みのひとつとして「オンライン診療」があります。

株式会社オプティムとMRT株式会社がサービス提供しているオンライン診療「ポケットドクター」は、日本全国の病院で導入されているオンライン診療アプリで、病院側にも患者側にも不要な接触を抑制できるメリットがあります。例えばオンライン決済による受診料支払いであれば、紙幣・硬貨を手渡しすることなくオンラインのクレジット決済で支払いが完了できます。

本記事では対人での接触を減らし、感染リスクを減らすきっかけにもなる「ポケットドクター」を取り上げます。

オンライン診療「ポケットドクター」の4つのサービス

「ポケットドクター」には4つのサービスが備わっており、それぞれが「密」状態を避ける役割を持っています。また、不要な接触を避けることで、新型コロナウイルス以外の感染症からも感染リスクを抑えることができます。

オンライン予約

(画像提供:株式会社オプティム)

喉の腫れがひどく、電話による口頭での診療予約がとても困難な状況にある場合や、高熱で身動きが取れないなど、予約自体を入れるのが難しいケースがあります。しかし、医療診断により処方箋を出してもらわなければ投薬治療も不可能となってしまいます。

オンライン診療「ポケットドクター」を導入することで、登録した医療機関にタッチ操作だけで診療予約を入れることができるようになります。自分だけが利用するスマートフォンやタブレット端末であれば、家族への飛沫感染リスクも抑制できます。

オンライン予約を入れることで、予約当日はアプリからのリマインド通知が入るため、受診を忘れずに済みます。

オンライン診療

(画像提供:株式会社オプティム)

通話での診療では、患者さんの様子を具体的に把握することは困難ですが、「ポケットドクター」のオンライン診療であればスマートフォンやタブレット端末の内蔵カメラを利用したビデオ通話または電話通話での診療が可能となります。
ビデオ通話または電話通話を利用できることで、医師は患者さんの表情や発汗状態なども確認できるため、簡単な診断をするための必要最低限な情報を入手できます。

感染症患者との対面診療を回避できるため、医療施設の感染リスクも抑制できます。

オンライン決済

(画像提供:株式会社オプティム)

紙幣・硬貨は不特定多数の人の手に接触しているため、いつどこでウイルスなどに汚染されているか分からない意外な感染源です。

オンライン診療「ポケットドクター」を導入していると、自宅にいる患者さんでも診察可能な環境が整うため、診察後にそのままWeb上でのクレジットカード決済が可能となります。窓口での診察料の支払いは、順番を待つ時間も患者さんの負担となる上、同じ会計窓口を共有するため他の患者さんへの感染リスクも高まります。待ち時間がなく他者との接触もないオンライン決済は、医療事務職員にも安全を約束してくれます。

ヘルスデータの共有

(画像提供:株式会社オプティム)

患者自ら、日々のバイタルデータをアップすることでより精度の高いオンライン診療が可能となります。

iOSでは標準搭載されている「ヘルスケア」を利用し、Androidではオムロン社のアプリ「OMRON connect」を利用して「ポケットドクター」との連携を図ります。

新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大後に取材したオンライン診療「ポケットドクター」を導入している現場からの声

実際のオンライン診療「ポケットドクター」の導入状況や現場での対応状況はどうでしょうか。複数の医院へ以下の点についてヒアリングを行いました。

  • オンライン診療「ポケットドクター」を導入するメリットとデメリット
  • オンライン診療「ポケットドクター」を導入したことで生まれた変化

※取材先の病院名は伏せさせていただきますが、取材した内容をそのまま掲載しております。

A総合病院

オンライン診療「ポケットドクター」を導入するにあたり、他の似通ったサービスと比較検討しました。できるだけ分かりやすく、使いやすいサービス提供されているものが希望でしたので、ここに時間をかけました。
導入当初は、自分たちスタッフも使い方を間違えるなどのヒューマンエラーが多く発生していましたが、それ以上に患者さんに使い方を知ってもらうという点が非常に難しい部分でした。短い診察時間の中で要点だけ教えて実践してもらうわけですから、当然何度も失敗しました。自分たちで簡単な説明書を作る必要があった、使い方のレクチャー専門のスタッフを用意しなければならなかった、会計時に使い方について質問責めにされる事務スタッフもいた、といった点はデメリットでした。

しかし、導入からしばらくすれば皆さん使い方にも慣れて来院数がとても少なくなりました。体に違和感を覚えて来院される方はいますが、処方箋を受け取るだけの患者さんは、オンライン診療「ポケットドクター」でのオンライン診療のみで完結してくださるようになりました。来院される方は色々な症状でいらっしゃるので、ちょっとしたことでも院内感染につながる危険性は払拭できません。オンライン診療「ポケットドクター」を導入して最大のメリットとなったのは、患者さん同士の接触が大幅に減ったことです。

B耳鼻科医院

うちではオンライン診療「ポケットドクター」でのオンライン診療とオンライン予約をメインに利用しています。お年寄りが多い地域なので、待合所はもはや寄合所のような状況になってしまうので導入することにしました。診察券の入れ替えなどで対応するにしても、順番が前後することでトラブルにもなりますので、オンライン予約ができるようになったのはとても大きいですね。

また、お年寄りの話を聞くだけという時間が大幅に削減されました。オンライン診療の形で対話し、様子伺いをするだけでよくなったので実際に診療や施術が必要な患者さんに時間を当てやすくなりました。

C内科・小児科医院

内科と小児科を扱っている都合上、来院される年齢層はとても幅広くなってしまいます。そのため、既往症の経過観察の方にはできるだけオンライン診療「ポケットドクター」によるオンライン診療をお願いするようにしています。小児科受診されるお子様方は、おたふく風邪のようなお年寄りにかなり大きな負担を与えてしまう感染症を発症していることもあるため、できるだけ接触させないで済むように対応するために導入しました。それまでは診察時間を前後させるなどして対応していたのですが、病気は時間を選んではくれません。必然的に全ての患者さんを全ての時間帯で診療するようになってしまうのです。

オンライン診療で対応できる部類の整形や既往症の患者さんが、来院することなく自宅で診療を終えられるので、感染症リスクを圧倒的に減少傾向に留められているのが大きなメリットになっています。風邪症状などのお子様も、初診以外での来院を減らせるので、無駄な体力消費をさせずに治療と休息に時間を使えるのはとても素晴らしいサービスだと感じています。

D婦人科

ホルモンバランスが原因での受診者が多いので、オンライン診療で多くの患者さんとの繋がりを作れるのがオンライン診療「ポケットドクター」のメリットだと感じています。中には外出することも難しい精神的な不安を抱えている方もおられますので、ビデオ通話だけで診療できるのはとても重宝しています。

また、併設している処方箋薬局との連携によって、患者さんが処方薬をもらいに出なければならない状況も解消できているので、全ての流れを一本の道筋にできているのもありがたいと感じています。

婦人科の患者さんはとてもデリケートな部分を孕んでいます。精神的負担は別の疾患にもつながってしまうので、オンライン診療「ポケットドクター」には今後より一層サービスの向上に努めてもらいたいと思っています。

オンライン診療「ポケットドクター」の導入は医療現場を安全に保つツールとなる

現在新型コロナウイルスの感染者数が再拡大し始めている中で、対面診療で確実に患者さんの様子を把握していくことは、医師にとっても大きなリスクを背負う状況にあります。今回取材した各医院でも、口を揃えているのが「医師の感染リスクを減らすことが最重要課題」という部分でした。そして、オンライン診療「ポケットドクター」を導入していることで、感染リスクを減らせている現実があると実感しているということです。

患者さんとの接触が避けられない職業であり、常に多くの感染症にさらされている医師にとって、オンライン診療が可能となるツールは今後より一層需要が増えてくると考えられます。オンライン診療「ポケットドクター」の今後の発展にも期待したいと思います。


(協力)株式会社オプティム・MRT株式会社
https://www.pocketdoctor.jp