デジタル医学とは何か

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※画像はイメージです

Akili Labs社は、カリフォルニア大学サンフランシスコ校の研究室で、脳機能を改善するために設計されたゲームメカニクスを10年以上に渡って研究し、テストしています。
昨年12月、ADHDを患う子供を治療するために作られたビデオゲームに関して、ADHDだと診断された8〜12歳までの子ども348人が4週間の試験に参加し、その全ての子どもに有意に改善の結果が現れたと公表しました。FDA(アメリカ食品医薬品局)に提出したこの知見に基づき、今年または早期に薬としての承認を受ける予定だとしています。

Akili Labsの共同設立者Adam Gazzaley氏インタビュー

Akili Labsの共同設立者であるAdam Gazzaley氏は、“デジタル医学”をどのように捉え、進めようとしているのでしょうか?Gazzaley氏に聞いてみました。

Q:ADHD治療のためのゲームはいつFDAの承認を受けられますか?

A:現在デノボ(今までにない斬新な医療機器のクラス)での申請を準備しており、2018年4月には申請を出せる予定です。ビデオゲームは今までに例がないため承認には時間がかかると思いますが、2019年の第1四半期には承認という運びになるでしょう。

Q:認知行動療法のカテゴリではなくデノボとして申請するのはなぜでしょう?

A:今回のゲームは認知行動療法によるものではなく、ゲームによる効果がネットワークレベルで脳が情報をどのように処理するかを変える働きをするという点で薬と似ています。認知行動療法とは対照的に、神経生理学的プロセスを直接的に標的とすることから、私たちは今回のゲームはデジタル医学と考えています。

Q:承認を受けたあとはどのように進める予定ですか?

A:処方薬として患者に届くようにしたいと考えています。
このゲームは、有効性があり、また副作用は非常に低いですが、このゲームを処方する医師、そして患者とその家族の理解を得るには長い時間がかかると認識しています。

デジタル医学の今後

今回のゲームは開発期間が2年かかっていますが、そのための研究にはもっと長い時間がかかっています。スピードアップをするために、研究を担当する研究室と開発を担当するメーカーの密接な橋渡しが必要になります。この部分でもお互いの理解、歩み寄りが必要になるでしょう。その上で開発されたゲームをデジタル医学に類することができるように厳しいテストを行うことになります。
その中でゲームを処方するという今回の例は、デジタル医学の今後を占う上で注目を集める事例になります。しかし、Gazzaley氏のインタビューにあるように、医師、そして患者の理解を得るのは、通常の薬や医療機器とは違うこともあり、まだ時間がかかるものと思われます。今後も注目をしていく必要がある分野です。

ニュース元:MEDICAL MARKETING & MEDIA
https://www.mmm-online.com/technology/what-is-a-digital-medicine-exactly-akili-co-founder-adam-gazzaley-explains/article/750889/

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