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プロモーション、営業ツール、教育・研修… あらゆる場面で動画の活用が主流に。発注担当者として 知っておきたいポイントとは?

インターネットや動画など、テクノロジーの進歩によって新しい「情報伝達」が一般的なものとなり、製薬業界でも動画を活用するシーンは年々広がっています。そこで今回は、6,000名に及ぶクリエイターとのネットワークを持ち、アニメーションや実写などのあらゆる動画表現に精通する動画制作のプロ集団「Crevo株式会社」を取材。営業部の柳澤裕さんにお話をうかがい、動画ならではの特徴や効果的な動画を制作するポイントなど、動画発注担当者に実践で役立つ内容をお届けします。

多くの情報を提供できる、雰囲気を伝えられることが動画のメリット

現在の動画・映像業界の状況を教えてください。

柳澤 動画を作りたいという企業は、明らかに増えています。弊社には「広告」としての動画制作の問い合わせが多いですね。普段SNSなどで動画を目にしていて自社でも動画広告をやってみたい、という動機から依頼されるケースもあります。

広告媒体としては紙やインターネットなどいろいろな形があったわけですが、動画ならではの特徴はなんですか?

柳澤 動画のメリットは大きく2つあります。1つは、限られた時間の中で多くの情報を提供できるということ。文字では伝わりにくい「内容」を、視覚的な効果も与えながら伝えられることが魅力です。もう1つは、リアリティ。文字ではなかなか伝えられない「雰囲気」を伝えられるということです。例えば、オフィスや会社の空気感、サービスや商品が醸し出す雰囲気などを実写ならしっかりと伝えられます。これらのメリットは「よりわかりやすく、深く伝えられる」ということであり、動画の大きなメリットといえます。

動画ならではのメリット

動画は広告以外にはどんなシーンで利用されていますか?

柳澤 最近では、営業用ツールによく使われています。クライアントから営業課題としてよくお聞きするのが、「営業担当によってお客さまに説明する内容にバラつきがある」「意図した内容がお客さまに伝わらない」といったことです。動画を効果的に使うことで、これらの問題解決につながります。「営業レベルの均一化」が図れるというわけです。

実際どのようなお客さまからのお問い合わせが多いのでしょうか?

柳澤 IT業界をはじめお客さまの業種は本当に幅広く、医療・製薬業界からの問い合わせももちろんあります。インフォームド・コンセントを行う際に動画を用いて説明するなど、いろいろな活用方法があると思います。お薬の使用法に関するHow to動画もそうです。実績としてはまだ少ないですが、社内のMR向けの教育研修動画に使っていただくということも今後増えそうです。

営業用ツールに教育用ツール…直感的に伝えられる映像だからこそできることは多そうですね。

柳澤 動画は本当にいろいろな場面で使えると思っています。これまで人事担当や教育研修担当の方が行っていた仕事を、動画がこなしてくれるのです。最近は人材不足も大きな社会問題となっているため、動画が活躍できるシーンはさらに増えるはずです。

効果的な動画を作るためには?

ここからは動画制作の裏側について教えてください。作り方を知ることは、発注側であるクライアントにとっても役立つ情報だと思います。まず、動画はクライアントに合わせてひとつひとつ提案しているのでしょうか?

柳澤 もちろんです。動画とひとことでいっても、表現方法は限りなくあります。営業と制作担当が、お客さまの伝えたい内容や情報をしっかり整理して提案しています。

動画は何分くらいのものが多いですか?

柳澤 よく提案させてもらっているのは、1分~1分30秒くらいです。Webに掲載しても長すぎず短すぎず、さまざまな情報を盛り込めますし、見ていてもストレスがありません。営業先でも利用しやすい長さであり、使えるシーンが幅広いためコストパフォーマンスが高いといえます。もちろん用途やターゲットに合わせて、それ以外の長さを提案することもあります。制作期間は、場合にもよりますがオリエンテーションから納品まで1カ月~2カ月くらいですね。

動画1本の長さは1分〜1分30秒がおすすめ

アニメーションと実写はどのように使い分けているのでしょう。

柳澤 最初にお話した2つのメリットに関わってきますが、わかりにくいものをわかりやすく噛み砕いて伝えるには、比較的、アニメーションが適しています。表現の幅も広く、見ていてわかりやすいと感じやすいからです。一方、リアリティを追求するなら実写です。利用者へのインタビューなど実際の様子を見ていただいた方が伝わる情報には、実写をおすすめしています。

こういうことをやると動画として見やすくなるなど、よい動画を作る秘訣はありますか?

柳澤 冒頭の5秒、10秒でしっかり興味を持たせる、引きつけることが大切です。例えば、「こういう課題はありませんか?」と、問いかけではじめるのは効果的な方法の1つです。How to動画なら「ポイントは3つあります」と伝えて、商品やサービスのメリットを端的に説明することも有効です。ただ単に動画にすれば見てもらえるわけではありません。このような工夫があって、はじめて見てもらえるようになるのです。

柳澤さんは営業として、クライアントからヒアリングした内容を制作担当に伝えると思いますが、そこで意識しているポイントはありますか?

柳澤 お客さまがどういった情報を視聴者に届けたいのか、どのような目的を持って動画を制作するのかは、必ず伝えるようにしてます。クリエイティブなところでは、トーンやテイストについての相談をします。実際に動画を制作するクリエイターには、ポップが得意、まじめなトーンが得意など、それぞれ個性があるため、お客さまの要望に合ったクリエイターをアサインするようにしています。

動画を業務効率化に活用する時代に

お客さまからの反響がよかった動画にはどのようなものがありますか?

柳澤 スタッフ向けのトレーニング動画はご好評をいただきました。小売系のお客さまだったのですが、今までは店舗スタッフに業務を覚えてもらうために紙のマニュアルを使い、さらに定期的に集合研修を行っていました。各店舗に研修担当者が出向いて、その度にスタッフ全員が集まるのは、非常に効率が悪いことです。そこで、動画で伝えられる内容を動画にまとめたことで、全員が集まって研修を行う頻度が少なくなりました。このように「情報をわかりやすく伝える」だけではなく、「動画を使って業務を効率化する」ということは、多くの企業が意識し始めていることだと思います。

確かに動画で業務効率化は進みそうですね。それでは、今後はどのような動画に注目していますか?

柳澤 ライブ動画(リアルタイム動画)ですね。例えば、ライブ動画では「限定情報」を出しやすくなります。その期間だけの情報やキャンペーンなどですね。あとは、今まで会場を用意してイベントを開かなければならなかったケースでも、動画上でイベントを実施できるようになります。わざわざ会場に行く必要がなくなるわけです。今は、Vtuberなどが登場し、実際の人物が出演しない動画も増えてきています。医療・製薬業界でもライブ動画やバーチャルキャラクターを活用すれば、従来とは大きく違った動画の見せ方を生み出せるかもしれませんね。

過去の成功事例を教えていただきたいです。

柳澤 「株式会社リクルートマネジメントソリューションズ」という組織マネジメント支援サービスを提供しているクライアントからのご依頼で、サービス紹介動画とサービスコンセプトの紹介動画を作成しました。アニメーションと実写で動画を作り、短いアニメーション動画の広告をSNSに掲出し、それをきっかけにサイトの実写動画を見ていただくという仕組みです。

アニメーション動画事例/株式会社リクルートマネジメントソリューションズ
https://www.youtube.com/watch?v=ij_jcvZq2Pw
実写動画事例/株式会社リクルートマネジメントソリューションズ
https://www.youtube.com/watch?v=31ET4kiayfY&t

2つの動画は役割が違うということですね。

柳澤 そうですね。広告動画は全編イラストで作り、40秒くらいの短くて見やすいものにしました。タップするとサイトに飛び、そこのトップページに実写とイラストを組み合わせた約3分の動画を入れて、サービスをより詳しくリアルに紹介するようにしました。ユーザーの興味レベルにあわせて段階を踏んで情報提供していくアプローチの方が、受け入れられやすい場合も少なくありません。もちろんこの事例に限らず、お客さまが課題として求められていることを、どうすれば解決できるのかはつねに意識しています。先ほどSNSからサイトに誘導するという話をしましたが、最近はインタラクティブ動画が増えています。動画をクリックすると商材の情報が出てくる、別のところをクリックすると別の動画が流れるといった、ただ見るだけではない、お客さまがアクションを起こすきっかけとなる動画が今後は増えると思います。「見る」というところから、クリックさせる、次のアクションにつなげるというところまで、動画はさらに多くの役割を果たすようになるはずです。

なるほど、今後も動画のニーズが高まることは確実ですね。製薬業界でも動画をうまく活用した方がよい場面は多そうで、可能性を感じます。この度はありがとうございました。

取材 / 半澤則吉・Medinew編集部 写真 / 岸本淳

今回の取材先 Crevo株式会社

高品質かつ最適価格で、目的・用途に合った動画制作サービスを提供。「アニメーション動画といえばCrevo」といわれるほど圧倒的な強みを持っているが、実写動画制作の実績も多い。案件ごとにディレクター・イラストレーター・撮影スタッフ・ナレーターなどで専属チームを作り、きめ細やかに対応している。