Western Universityの研究者、低コストの3Dプリント聴診器を開発

Western Universityの研究者、低コストの3Dプリント聴診器を開発

Western Universityの研究者は、3Dプリントされた聴診器を開発しました。

この補聴器は、プリントにわずか3ドルしかかからず、プリントも3時間程度と短時間で作成できます。
それでいながら、高価な聴診器の音質を維持します。

リサイクルプラスチックで高音質の補聴器に

3Dプリント聴診器のヒントが得られたのは、研究者の一人がおもちゃの聴診器の音質が意外にも妥当なことに気付いたときのことでした。

このことをきっかけに研究チームは、リサイクルプラスチックと3Dプリンタを使用して、低コストの聴診器を製作しようと考えたのです。
その結果、通常のプリンターを使って、3時間もかからずに製作できる低コストのデバイスが生まれました。

聴診器は、3Dプリントされたプラスチックの部品と自動販売機のチューブやプラスチック製の振動板など安価な部品を組み合わせて作られ、紙を保持するためのプラスチックシートから生み出される音を検出する仕組みになっています。

部品が組み立てられると、デバイスの外見は通常の聴診器とほぼ変わらないものとなります。

誰でも利用可能なようにオープンソース化

「医師や医療専門家が、高品質のデバイスを手に入れることができない環境にいても、手軽に手に入るようにしたいと考えていました」

この研究に携わった研究者のTarek Loubani氏が話しました。

「この研究で、私たちの聴診器の音の品質は、一流ブランドの聴診器と同じだという結果が得られました」

開発チームは聴診器用のテンプレートを公開し、誰でも自由に利用できるようにしました。

コードは無料のオープンソースソフトウェアと互換性があるため、誰でも容易にアクセスして使用することができます。

オープンソースソフトウェアとテクノロジーの専門家であるGabriella Coleman氏は次のように話しました。

「このプロジェクトのあらゆる面にオープンソースのアプローチを導入することが、医療機器の研究にプラスになっています。今回の研究では、コストを削減し、最終的に人命を救う医療用オープンアクセスデバイスを作成するためのガイドが提供されています」

ニュース元:medGadget

Low-Cost 3D-Printed Stethoscope for Low-Resource Areas