グラクソ・スミスクラインがweather companyと提携

グラクソ・スミスクラインがweather companyと提携

冬になると流行する疾病の代表格はインフルエンザです。

今回、グラクソ・スミスクラインとweather companyが提携し、
weather companyの提供しているサービスである weather.com 並びにウェザーチャンネル、
また、theraflu.com上でインフルエンザに関する情報を提供することが発表されました。

より身近な情報を提供

通常、アメリカではCDC(アメリカ疾病予防管理センター)が
インフルエンザ・風邪に関する情報を週単位でまとめ、発表しています。
しかし今回の提携により、風邪・インフルエンザに関する情報をリアルタイムに、
そしてかなりローカルなレベルの情報を、地図データにマップして閲覧することが可能になっています。
ユーザーは、自分の生活地域においてインフルエンザや風邪がどの程度流行しているのかを適宜把握することができ、
身を守るための行動につなげることができる、ということが期待されています。

また、Sickweatherとも提携し、ソーシャル環境上の会話をリアルタイムモニターし、
風邪やインフルエンザに関する情報を適宜分析することで、機械学習をしていくことも行われます。

IBM Watsonとの連携

上記のインフルエンザトラッカー機能に加え、
近年注目度が上がっているIBM Watsonに直接質問もできる機能を搭載しています。
「風邪がどこで流行していますか?」といった質問にも、
Watsonが直接回答を返すことも、このサービスの一つの特徴になっています
(2016年の2月にweather companyはIBMに買収されました)。

今後の課題

インフルエンザトラッカーというと、
以前googleもGoogle Flu Trendsとして同様のサービスを提供していましたが、
思った程よい情報が得られなかった、などの理由で
早々に終了してしまったという過去があります。
また、今回のサービスも、グラクソ・スミスクラインのTheraflu(風邪薬)のマーケティングが念頭に置かれているため、
その色をどの程度強く出すかも注目される部分です。

そもそも今回のサービスは、天気と季節の疾病という関連性の高いと考えられる情報が、
かなりローカルなレベルに合わせて提供されることで利便性が高いと考えられますが、
よりユーザーに価値の高い情報を提供し続けられることが求められています。

ニュース元:FiercePhama
http://www.fiercepharma.com/marketing/gsk-partners-weather-channel-controversial-flu-tracker