IoMTが医療に与えるインパクト

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※画像はイメージです

医療業界におけるIoT(Internet of Things)に対する取り組みは、他の業界と比べて遅れています。しかし、Allied Market Researchの報告によると、医療におけるIoT=IoMT(Internet of Medical Things)市場は2021年までに世界全体で136.8億ドルに達すると予測されています。
実際にどのような部分でIoMTが医療に貢献することが期待されているのでしょうか。

高齢化する世界に対して

2025年までに、地球の人口80億人のうち、12億人が高齢者になります。これはインドの総人口に相当する人数です。通常、高齢者は多くの医療的な問題を抱えている傾向があり、平均年齢が上昇するに従って医療費も上昇することが予想されています。
その中で、IoMTは、高齢者に対する医療においてより良い方法を選択、提供することができ、高額な医療・介護費用に対処できる可能性を秘めています。
高齢者は一般に移動が困難になりがちで、若い患者よりも頻繁に検査を行う必要があります。そこで、IoMTを使いバイタルやグルコースの値を監視し、睡眠時間を把握し、日常的な血液や尿の検査を行うことなどで、遠隔で慢性疾患への効果的な対応を行うことができます。また、ウェアラブルデバイスを日常的に装着、利用することで、デバイスを装着している人の定期的なルーチンを学習し、費用対効果の高い対応を選択することもできるようになると期待されています。

医師の指示を遵守できること

IoMTは、医師などの医療従事者に代わるものではなく、より良い診断や治療計画のためにIoMTデバイスから集められたデータを分析し、医療システムの非効率性と無駄を減らすためのものだと位置付けられています。その中で、現在想定されているIoMTを利用することで得られる最大のインパクトは、医師の指示を順守することです。
今の診療のありかたでは、医師は患者の主観からの自己申告に基づき診察を行い、医療機関から離れた患者の動向を追うことができません。患者に接続されたIoMTデバイスからは、客観的な数値も含めたデータが提供されることから、医師の指示を遵守しているかどうかが容易に判定できることと、指示内容がどの程度妥当だったのかを判断することにもつながります。

今後期待される方向性と問題点

IoMTは、常に患者に寄り添い情報を収集することから、特定の患者に対して、カスタマイズされた医薬品の製作や独自のケアに対するガイドラインの決定まで、高くパーソナライズされた医療サービスへの扉を開くことが期待されています。
ただ、接続されるデバイスの数が増えるにつれて、ITシステム側はデータを安全に処理し、運用する方法を策定する必要があります。 また、IoMTが真の意味で変革をもたらすためには、患者から収集するデータをどのように判断し、実際の行動につなげるのかと言ったガイドラインの策定も必要です。今後は、病院などの医療機関だけでなく、システムやデバイスの製造業者、およびベンダーが、IoMTを推進するために今まで以上に密接な協力体制を構築する必要があるでしょう。まだこの取り組みは始まったばかりです。

出典:Forbes
https://www.forbes.com/sites/bernardmarr/2018/01/25/why-the-internet-of-medical-things-iomt-will-start-to-transform-healthcare-in-2018

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Medinew 管理者

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