患者の心房細動の管理にFitbitの心拍数データを活用

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緊急医療に関する最近のレポートで、発作後に救急医療機関に運ばれ、心房細動 (AF) が確認された男性患者の事例が紹介されました。

スマートフォンから心拍データを取り出して、診療の手掛かりに

この患者の発作が収まった後の問診では、無症候性であったため心臓不整脈の発現を示す症状のいかなる変化も思いだすことができませんでした (心房細動の既往歴なし)。しかし、患者がFitBit Charge HRを身に着けていたため、同期するスマートフォンから心拍データを取り出すことができ、そのデータを確認すると、発作が起きた時にFitbitの心拍データが急上昇したことが明らかになったのです。病状発現の時間経過を示すこれらデータによって、電気的除細動が行われ、洞調律が回復したため、患者は救急診療から退院することができました。

医療装置としては未承認。情報を活用するかは臨床医の判断次第

Fitbitをはじめとした人気のフィットネストラッカーは、医療装置として承認されていないため、こうした端末から得られる生理学的データが実際にどの程度臨床上重要なのかは不明なままです。『Annals of Emergency Medicine article』でも述べられているように「医療上の意志決定をくだすためにそれらの情報を利用するかどうかは、臨床医の判断に任されている」となっています。

心拍数の変化要因は一つとはいえない

そして、Fitbitの心拍計測機能にも考慮しておくべきことがあります。
例えば、今回の患者は心房細動による自覚症状がありませんでした。発作を起こしたときに心拍数は確かに急上昇していますが、発作に先駆けて心房細動を起こし、発作によって引き起こされた単なる急激な心室応答だったと言うこともできるのです。

 

心拍間隔の変化のような要因の評価は、実際に一部のアプリが試み始めています。
しかし、Fitbit Charge HRに精度の高いデータがだせるかどうかは、まだはっきりと明らかにはなっていないのが現状であり、まだまだ臨床に役立つ情報となりうるかは未知数です。

 

Reference  http://www.imedicalapps.com/2016/05/fitbit-heart-rate-atrial-fibrillation/

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