ヒトゲノムAPIで広がる、DNA情報の応用

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フランシス・クリックとジェームズ・ワトソンがDNAの二重らせん構造を解明して60年余り。DNA情報を解読し病気のリスクを知るのみならず、日常生活でもゲノムに基づきあらゆる個人向けカスタマイズが行われる未来までは、彼らも想像していなかったかもしれません。

ゲノム科学のこれまで

1990年にヒトゲノム計画が始まり塩基配列の解析が進んだのが第1波とすると、第2波ではゲノムが病気治療に生かされるようになりました。
例えば、RNA干渉療法といったがん遺伝子治療や、HIVウイルスを遺伝操作する白血病治療が実現しています。
第3波は、DNAデータと他のデータとの統合が焦点です。健康アプリやプラットフォームでライフスタイルや食事などの関連因子と結び付け、生活の質の向上につなげるなど、疾患がない人の日常での応用も期待されています。

ヒトゲノムAPI登場も間近か

DNA情報からあらゆるサービスやシステムへのアクセスがさらに一般化していくのが第4波です。今後、ソフトウェアやサービスが相互に作用したり拡張していくための仕様としてヒトゲノムAPI(アプリケーション・プログラミング・インタフェース)ができれば、これを使って薬や臓器・骨髄ドナーの最適なマッチングや、自分にぴったりのレシピやトレーニングメニューを表示するアプリなどが次々と実現するかもしれません。

大きな課題も

技術的なハードルがなくなれば、ヘルスケア企業にとどまらないゲノム利用が一気に広がる可能性があります。映画「ガタカ」のように、DNA情報により自由な選択ができなくなる社会にならないためにも、プライバシーやセキュリティ、倫理問題へのより慎重な対応が求められそうです。

Reference  http://venturebeat.com/2015/06/27/coming-soon-an-api-for-the-human-genome/

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