「データ入力マシーン」と化した医師たち・・・

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「若手医師の62%(医師全体では51%)が、医療を離れ新たなキャリアを探すことを検討している」  米Geneia社が全米416人の医師へ職業満足度を調査したところ、このような深刻な問題が明らかになりました。順風満帆のように思える医師というキャリア。なぜ、このような結果になったのでしょうか。

多くの医師が、患者さんと接する時間が激減していると回答

「ほとんどの医師は、患者さんとのつながりを持ちたいと思っているはずです」イリノイ州の救急医療センターに15年間勤めていたキャリー・メンドーサ博士は、インタビューでこうコメントしました。しかし、現実はこの思いと大きくかけ離れているようです。米Geneia社が全米416人の医師へ調査を行ったところ、実に84 %がこの10年間で患者さんと接する時間が激減したと感じており、その原因は87%以上がデータの記録による業務の増加などにあるそうです。
さらに、診察を急かされていると感じる医師が78%、ストレスにより5年以内に退職しそうな同僚がいると答えた医師が67%という結果に。そして、医師職業不満足度は5点満点で3.7でした
Geniea社の最高執行責任者であるヘザー・ラヴォア氏は、「以前から我々は、医療従事者が不満を持っていることを感じていました。今回の調査はそれを明らかにするためのものです。テクノロジーは、患者さんとの関係をより良くすることに役立っていないのではないでしょうか」とコメントしています。
ここ10年で医療のIT化が進み、EHR(電子健康記録)が登場するなど大きな発展を見せましたが、医療従事者と患者さんとのつながりは置き去りになっていたのかもしれません。調査では悪い結果が出ましたが、ラヴォア氏は医療従事者と患者さんの関係を改善するためにテクノロジーが貢献する可能性を信じていると述べています。Geneia社は、「医療の実践」を取り戻す方法を模索するために、「EHRの将来」、「医療の喜び」、「公衆衛生」の3つのカテゴリーでアイディアを募集しており、2015年4月29日から医師による投票を行うと公表しています。科学技術の発展=医療の発展ととらえられがちですが、患者さんとのつながりという医療の根本を忘れないようにしなければいけませんね。

Reference
http://www.cpbj.com/article/20150305/CPBJ01/150309879/Geneia-study:-Most-doctors-unhappy-with-medicine%27s-business-side

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春から歯学部4年生。今年の目標は pinspireの記事執筆をこなすこと、研究室にちゃんと行くこと、テストに一回で通ること、夏は生足を出すこと。

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