apple新サービス「ResearchKit」、医学研究に革新!

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今や誰もが持ち歩いているスマートフォンやタブレット。そこに膨大な量の情報があることはご存じの通りです。2015年3月9日、アップルはこの情報を活用した新たなサービスを始めました。

ResearchKitが、いままでの医学研究の欠点を埋める!

それが、医学研究者向けの情報提供サービス、ResearchKitです。アップルは世界の17の大学や医療機関に協力を求め、ぜんそく、パーキンソン病、糖尿病、乳がん、循環器疾患の患者さんの情報を記録する5つのアプリを作成しており、ResearchiKitはこのアプリの情報を統合するプラットフォームです。また、昨年、iOS8へのアップデートとともに追加されたHealthKitの情報も統合することが可能です。
医学研究で重要なのは、患者さんの協力を得て行われる情報収集です。正確な情報を得るには、客観性、高頻度な検査、そしてなにより多くの患者さんからデータを集めることが必要です。しかし、この条件を満たすことは容易ではありません。ResearchKitはそんな研究者の悩みを解消し、より効率よく研究を行うことをサポートするサービスです。患者さんがアプリを使用することで、加速度センサー、ジャイロスコープ、気圧センサーから数字による客観的なデータをいつでも得られるようになりました。iPhoneの利用人口は世界で7億人。あらゆる年齢、人種の大量のデータが得られます。
驚くことに、この新サービスは開始から24時間未満で、すでに11,000人の循環器疾患者さんからアプリをダウンロードされ、研究参加への同意も得ました。従来では、これだけの患者さんを集めるためには、50の医療施設が協力しても1年かかります。アップルはそれを24時間未満に短縮したのです。

個人情報の漏えいが心配・・・

革新的なアイディアを次々と生み出すアップルですが、プライバシー保護の面が気になるところです。アプリには患者さんが直筆でサインするページが設けられ、データをどの程度提供するか自分自身で決めます。アップルはその点も売りにしているようです。ResearchKitの発表の3日後、アップルはユーザーのプライバシーと安全を保護するためにアプリ開発者のためのガイドラインを公表しました。ResearchKitやHealthKitを用いるアプリは、以下のようなルールに従うことが定められています。
・ユーザーの医学的情報をiCloudに保存するアプリを却下します。
・プライバシーポリシーを提示していないResearchKitやHealthKitを用いるアプリを却下します。
・被験者研究を実施するアプリは、次の項目を明示した上で同意を得ることとします。
 (a)研究の分類、目的、期間
 (b)参加者へのリスクと利益、また研究手順
 (c)守秘義務とデータの取り扱いについて
 (d)問い合わせ先
 (e)研究参加取り消しについて

このように、プライバシー保護の面でも配慮がなされているようですが、絶対に漏えいしないとは言い切れません。しかし、それでもこのサービスが革新的であることに間違いはありません。新しい報告を期待したいですね。

 

Reference
http://hitconsultant.net/2015/03/13/11k-sign-up-for-apples-researchkit-in-less-than-24-hours/
http://hitconsultant.net/2015/03/16/apple-releases-researchkit-guidelines-for-developers/

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About Author

春から歯学部4年生。今年の目標は pinspireの記事執筆をこなすこと、研究室にちゃんと行くこと、テストに一回で通ること、夏は生足を出すこと。

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