処方箋が必要なゲーム!ゲームをプレイして弱視が治る!?

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日本でも事業を展開している仏大手ゲーム会社Ubisoftが、カナダの名門マギル大学と新興企業アンブリオテックと連携し、弱視治療ゲームソフト、DIG RUSHを開発しました。このゲームソフトによる治療は90%有効であるという臨床結果の報告もあります。”ゲームをすると目が悪くなる”というイメージを覆すこのソフト、一体何がポイントになっているのでしょうか。

両眼を同時に矯正するゲーム

そもそも弱視とは、両眼の視力差や斜視により使いやすい方の眼を集中的に使うことで生じる視力低下のこと。放置すると遠近感の消失や複視(ものがはっきり二つに見える)を招いてしまいます。子どもの弱視治療では、良い方の眼をアイパッチで隠して悪い方の眼を強化する矯正方法が一般的です。しかし、これでは両眼を同時に矯正することはできないため、治療期間は6カ月~4年と長期にわたります。

digrush

そこでこのソフト、DIG RUSH。タブレットで気軽にプレイできるゲームで、3Dメガネをかけることがポイントです。片眼ばかり使ってしまう弱視の患者は、初めは赤か青のオブジェクトしか見えません。しかし、集中して両眼を使うようにすると両方のオブジェクトを見ることができ、ゲームがプレイできるようになります。このゲームソフトによる治療期間は4~6週間。両眼を同時に矯正できるため、アイパッチを使用した方法よりずっと短期で済むのです。Ubisoftのプロデューサー、マチュー・フェルナンドは、「皆さんご存じのように、私たちは皆さんを楽しませるゲームを開発していますが、我々はまた他の目的のためにも魅力的なゲームを開発しています。このゲームはビデオゲームの肯定的なイメージを印象付けるのに一役買いますよ」 と語ります。このゲームソフトはFDA(アメリカ食品医薬品局のことで、日本でいう厚生労働省)による認可を申請中で、世界中で利用可能になるのはしばらく先になりそうです。
医療の世界に進出したゲームソフト。これからはゲームを使った治療が当たり前になるのかもしれません。ちなみに、このゲームをプレイするには処方箋が必要です。処方箋が必要なゲームソフトというのも、なかなかユニークですよね。

Reference  http://blog.ubi.com/dig-rush-announced/

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About Author

春から歯学部4年生。今年の目標は pinspireの記事執筆をこなすこと、研究室にちゃんと行くこと、テストに一回で通ること、夏は生足を出すこと。

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